kano

こんにちは!こんばんは!kanoです! ブログ製作の目的はpixivという小説、漫画、イラスト投稿サイトに投稿している小説をより多くの人に知ってもらうためです。 主にSAO(ソードアート・オンライン)の二次創作の小説をDreamさんと書かせていただいています。【星の数ほどの明日を】という題名で、内容は、世界観や設定は変えずSAOというデスゲームで生きるプレイヤーの物語となっていて、オリジナル性が強い作品となっています。 閲覧、評価等よろしくお願いします!

【小説】星の数ほどの明日を.8

pixivにて投稿しております文を一部公開します。

 

また、間違えた。

どうしていつもこうなのだろう。
僕は人間関係においてどこか不器用で、いつも間違いを犯す。優柔不断な上に、迷った挙げ句選ぶ方は大抵間違っている。
やるべきことはできないのに、やらなくてもいいことをやってしまう。言いたいことは言えないのに、言ってはいけないことを言ってしまう。
昔からそうだった。だから、この世界では自分が思ったように行動しようと決めた。それで失敗しても後悔しない、と。

(なのに…)

それなのに僕はまた、゙間違えだと思った。もう、脳がそうとしか判断できなくなってしまったのかもしれない。僕が選んだ道に正解なんてないと、僕自身が思い込んでいるだけかもしれない。
だけど、確かに僕は今、後悔していた。そんな顔をさせたかったんじゃない。ただ、僕の声を、心を聞いてほしかった。それに…
(…゙クロエ゙なら、ちゃんと聞いてくれる…。)
そんな安心感を持っているのもまた、事実だった。

 

「それって…どういうこと…?」
かろうじて私が発したのは、そんな言葉だった。うまく頭が回っていない。
数日前の私なら、これほど衝撃を受けることはなかっただろう。なぜなら、私も同じ気持ちだったのだから。
(でも、今は違う…。)
タクトと出会って、それから少しずつ私の気持ちは変わっていった。やっと、この世界で生きていくことに希望を持てた。『明日』が楽しみになった。だからこそ、私をそうさせてくれたタクトが『死んでもいい』だなんて口にするとは、微塵も思っていなかった。
目の前に立っているタクトの瞳からは、何かを決意したような、強い意志が感じられた。
「…僕の話…聞いてくれる?」
「…うん。」
私はコクリと、しっかり頷いた。

 

興味を持ってくださった方は是非読んで見てください!

 

星の数ほどの明日を.8

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