【小説】星の数ほどの明日を.7
pixivにて投稿しております文を一部公開します。
2022年 12月28日 アインクラッド第四層
「クロエー、」
「ダメ。」
「ま、まだ何も言ってないよ…?」
「どうせおやつが食べたい、とかでしょ?」
「え、なんで分かったの?」
(図星か…。)
最近、タクトの思考パターンが掴めてきた気がする。分かったのは、彼の頭の中はほとんどが食べ物と好奇心で構成されているということだ。その分、私が考えなければいけないことが多くて困る。
カランカランッ…。
扉を開けると同時に、取り付けられた小さな鐘の音が響く。私はゆっくりと狭いカフェの店内を見回す。
カフェにいた客は三人組がテーブル席に横並びに座っているだけだった。その内、真ん中に座っていた一人が私たちに気付き立ち上がる。彼の青く染められた髪を見て、私はその人物が誰なのかを確信した。
「お待たせしてすみません。」
彼らの向かい側まで移動すると、私はそう言いながら軽く会釈をする。
興味を持ってくださった方は是非読んで見てください!
星の数ほどの明日を.7