kano

こんにちは!こんばんは!kanoです! ブログ製作の目的はpixivという小説、漫画、イラスト投稿サイトに投稿している小説をより多くの人に知ってもらうためです。 主にSAO(ソードアート・オンライン)の二次創作の小説をDreamさんと書かせていただいています。【星の数ほどの明日を】という題名で、内容は、世界観や設定は変えずSAOというデスゲームで生きるプレイヤーの物語となっていて、オリジナル性が強い作品となっています。 閲覧、評価等よろしくお願いします!

【小説】星の数ほどの明日を.5

pixivにて投稿しております文を一部公開します。

 

三層主街区《ズムフト》

 

閉じていたまぶたをゆっくりと開くと、まず目に付いたのは転移門広場を囲む3本の巨樹だった。三層主街区ズムフトは、この三本の巨樹で構成された町なのだ。
「うわぁ…ここが三層か…。」
右隣から感動の声が聞こえ、そちらを向くと、タクトが満面の笑みで目の前の巨大バオバブを見上げていた。どいやら気に入ってもらえたようだ。
そこで私は、ようやく彼の左腕を掴んだままだったことに気がついた。すぐさま、ぱっと手を離す。
「ご、ごめんっ!」
とっさに出た謝罪の言葉にタクトが「ん?」と顔を向ける。
「ああ、いやー別にいいけど…。びっくりしたよ、いきなり走り出すからさ。」
タクトにそう言われ自分の行動を振り返り、カアァッと顔が暑くなる。
三層に行けるとわかってから、思わずテンションが上がってしまっていた。タクトの呼び止める声も聞かず、強引に転移したのだ。
「…だから…さっきのは、ついっ…」
必死に言い訳を試みていると、タクトが口を開いた。
「この街が好きなんでしょ?クロエ。」
「えっ…?」
突然の問に惑いながらも、私は彼に「どうして分かったの?」と聞き返した。するとタクトは苦笑を浮かべた。
「そりゃあ…クロエのあの様子を見ちゃったら誰だって分かるよー。」
「なっ…!!」
全く…私のパートナーはどこまで私をからかえば気が済むのだ。本人にその自覚があるかどうかは知らないが、思ったことはそのまま言ってしまう性分なのだろう。正直すぎるのも困ったものだ。
「あーもうっ!この話は終わり!!」
無理矢理話を中断させると、たくとは「聞いたのクロエだろー。」と口を尖らせていたが、そんな彼の愚痴は第三者の登場によって遮られた。
「久しぶりだナ、クロエ。」
「わっ!?」
いきなり背後から声が聞こえ、小さく悲鳴をあげる。振り向くとそこには見知った顔があった。

 

興味を持ってくださった方は是非読んで見てください!

 

星の数ほどの明日を.5

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