kano

こんにちは!こんばんは!kanoです! ブログ製作の目的はpixivという小説、漫画、イラスト投稿サイトに投稿している小説をより多くの人に知ってもらうためです。 主にSAO(ソードアート・オンライン)の二次創作の小説をDreamさんと書かせていただいています。【星の数ほどの明日を】という題名で、内容は、世界観や設定は変えずSAOというデスゲームで生きるプレイヤーの物語となっていて、オリジナル性が強い作品となっています。 閲覧、評価等よろしくお願いします!

【小説】星の数ほどの明日を.1

pixivにて投稿しております文を一部公開します。

 

 

私にとって、これまでの人生で一番幸せだったのはあのとき、君と出会えたことだろう。君は私に、たくさんのものを与えてくれた。それら全ては私の宝物で、ずっと心の中に生き続けている。

ならば、私にとって一番不幸だったのは、あの冬の日だろう。それ以上先の『君』を私は知らないのだから。

 

 

アインクラッド第一層

私、クロエは、今日の狩りを終え、近くの街にある、建物に足を運んだ。ちょうどそこから五人くらいの集団が「うまかっあなぁー。」「お前食べ過ぎだろ!」などと笑顔で会話をしながら出てくるところだった。彼らの横を通り過ぎて、店の中に入ると、左側にはいくつかのテーブル席が見える。さっきの五人組の会話からもわかるように、ここはレストランだ。しかし、私の目的は食事をすることではない。そのまま、奥にある階段に向かう。階段の前には一人のNPCが立っていた。私は迷わず話しかけ、手早く宿泊の準備を整える。そう、レストランになっているのは一階だけで、二階は宿屋として利用できるのだ。下層ではこんなふうに飲食店と宿屋が1つになっている店も少なくない。しかし、看板がたっているわけでもないので、実際のところ二階の存在に気づいているプレイヤーはあまりいないだろう。まぁそれはあくまでも、私を含む特定のプレイヤー以外はの話だが。疲れ切った体を動かし私は目の前の階段を上がろうとする。そのときだった。

「ねぇっ!…君はどうして街を出たの?」

いきなり後ろから人の声が聞こえ、思わず振り返る。そこには私と同じくらいの歳の少年が立って真っ直ぐな目でこちらを見ていた。少し赤みがかった茶髪は、くせっ毛なのか、ところどころ跳ねている。それに、大きく丸い瞳が合わさってどこか人懐っこい犬のようなイメージを私に与えてきた。一体どこから?と思い記憶をたどる。入り口からここに来る途中に見たような気もするが、注意して見ていたわけでもないので、確信は持てない。それはそうと、彼の言う「街」とは「はじまりの街」のことだろう。突然の質問に驚きつつも、私は冷静に判断し少年に言葉を返す。

「どうせ…百層到達なんて不可能。このゲームはクリアできないように設定されているようなものです。いつ次の層にいけるかも分からない状況で、何もせず死を待つなんて私にはできません。別に自分でゲームクリアしようと思っているわけじゃないけど…でも…どうせ死ぬなら少しでも、ゲームクリアのために頑張ったって思えるようにしたいんです。」

 

 

興味を持ってくださった方は是非読んで見てください!

星の数ほどの明日を

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